原画作業とかを紹介をしてみる。
毎日ブログ更新というのは、なかなか出来ないものですな。
こんにちは、KAGEMUSYAです。
更新のネタとか考えてたけど、思いつかないので、いつもやってる原画作業について紹介してみます。
エロゲの原画家の仕事というのは、まあ簡単に言いますと、ディレクターさんやシナリオライターさんから頂いた指定書に従って、ゲーム内のイラストをキレイな線画状態にして、グラフィッカーさんに渡して素敵に彩色してもらう仕事です。
「自分で色は塗らないの?」という疑問に思われるかもしれませんが、理由があります。
それは、イラストを大量生産しなければならないからです。
会話シーンで使用される「キャラクター立ち絵」、イベントシーンで使用される「イベント絵」、販売促進のための雑誌・webピンナップイラストやグッズ等に使用されるイラストなどなど・・・。
作品規模にもよりますが、フルカラーで100枚以上イラストを描くこともあります。
このように、作品の制作期間内にとても一人で仕上げるのは大変なため、彩色専門のグラフィッカーさんにお手伝い頂いてるわけです。
私も一応グラフィッカー経験がありますので、たまに一点物のイラストやカットぐらいだったら、自分で線画から彩色まで一人で仕上げることもあります。
ただ、その場合は、当然原画の作業を一旦止めて進行するため、制作進行上あまり理想ではないので残念なところなのですが。(←本当は自分で最後までイラストを仕上げたい。)
作業時間がかかってしまう原因
・作画の技量の問題
構図とりやデッサン力など、0から絵を起こす技量が高いほど、仕上がりのクオリティやスピードが違いますが、
まあこの辺りは絵描き自身の技量の問題なので、割愛。
作家さんによっては怪物じみた旨さやスピードを持っていらっしゃる方もいますが、なんとも羨ましい・・・。(^O^;)
私ももっと上達したいですね。(泣)
・キャラの数
イラストの内容次第ですが、イラスト内に登場するキャラクターが多いと、単純に線量が増えて、時間がかかります。
キャラを一人描くより、二人描くほうが時間かかるに決まってますよね。(´∀`)
複数人登場するときの絶望感は異常・・・。
・パーツの数
パーツというのは、キャラクターを構成している「髪の毛」や「服装」などのことです。
例えば、「ショートヘアーの女の子」より「ロングヘアーの女の子」の方が、パーツの大きさや細かさなど違いがありますよね?
ロングヘアーの子のほうが、作画に時間がかかります。
ディバインハートで例えると、
素っ裸のマキナ達を描くより、変身スーツを付けたマキナ達を描くほうが時間がかかるわけです。(白目)
・差分の数
差分というは原画の作業用語?です。
元絵は同じなんですが、ゲーム内のシーンの状況に応じて、イラスト内の一部分が変化するものです。
例えば、表情差分です。
「喜・怒・哀・楽」など、シナリオのシーンの内容によって、沢山表情差分が必要な場合があります。多い作品だと10~20種類くらい描かないといけないこともあります。組み合わせすごいことになりそう・・・。
また、「人体のポーズ差分」や「服装の差分」というのもあります。
例えば、「おっぱいが露出している」→「おっぱいが野郎に揉まれる」という差分だと、
「ただのおっぱい露出状態」
「おっぱいが揉まれて変形している状態」
「おっぱいを揉んでるけしからん男の腕」
・・・というように、ヒロインの胸の周りに、沢山の差分パーツを描かないといけなくなるわけです。
これも作業量が多くなる要因になります。
予め制作開始時期に、シナリオライターやディレクターさんに、
「お手柔らかにお願いします。(´∀`)」
と牽制・・・じゃなくて、お願いしておくといいです。アニメーションじゃないんだからね!(笑)
というわけで原画作業の紹介&時間がかかる理由をご紹介してみました。
また機会があれば、紹介したいと思います。
ううう・・・紹介したからといって、作画が早くなるわけでも、筆が進むわけでもないんですけどね。(←ブログに逃避してる暇があったら描けよ。)
もっと早く上手くなりたいですな。しくしく・・・。